中国、3歳まで育児手当を支給へ 子ども1人につき年7.4万円 ただ“現金給付のみ”では、効果は限定的か

研究・専門分野:中国の社会保障制度・民間保険
中国は今、“静かなる有事”に直面しています。少子化、高齢化、人口減少といった人口問題は静かに進行し、今後の50年、100年先の国のあり方を左右します。その一方で、足元ではコロナ禍以降続く経済成長の失速から抜け出せず、不動産不況、消費の低迷が追い打ちをかけています。今後の経済活動や企業活動、それを支える人々のセーフティーネットをどうするのか。人口減少社会、その先にある多死化をどう乗り越えるのか。社会で生きていく上でのリスクを軽減し、経済成長を側面的に支える社会保障制度をどう維持するのか。山積する課題に中国がどう向き合っているのかを注視し、中国社会の変容を読み解きます。